一般職に応募する男子学生

企業の一般職コースの採用枠に、男子学生の応募が増えているとか。
数年前から、採用担当の間では結構話題になっている。
(同じようなエントリを書いたかも)

素晴らしい。いまさら滅私奉公したって大したものはもらえないのだから
多様化するのは自然なことだ。
(まあ商社はこてこての年功序列制度なのでアレルギーを感じるだろうが)

整理しておくと、一般に管理職以上に出世できる幹部候補は“総合職”“基幹職”
などと呼ばれ、男子四大生が中心だ。
それに対し、主任以上の出世はないが、かわりに転勤や過重なノルマといった
締め付けの少ないのが一般職であり、こちらは女子学生が対象だ。

なんでこういうコースわけをやっていたかというと、長期育成の必要なコア業務
を滅私奉公してくれる男子に、そうでないものを結婚などで離職する可能性の高い
女子に任せることで、育成コストの抑制を図ったものだ。

だから、従来は「ぼちぼちやりたい」なんて男は敗北主義者扱いされたし
都銀や商社では一定年齢に達した女子は
(仕事内容に比して年齢給が上がってしまうため)肩叩きにあったりしたものだ。
そういうマッチョ的な色合いは、勤続年数が軸であることの裏返しだ。
年功序列制度とは、そういう昭和家族的な役割分担を、システムとして取り込んで
いたといえる。

鋭い人は気づいていると思うが、上記のような昭和的家族像と現実社会のギャップ
が、少子化の最大の要因だ。
なので、脱昭和で多様化することは、日本企業全ての社会的義務でもある。

が、ここ数年の売り手市場で、前者への女子社員の進出は見られるようになったものの、
後者は相変わらず女子中心。男子の応募はある事はあるが、採用担当者はおしなべて
否定的で、「こいつら男としてどうなんだ」なんて言ってる人事も多い。

じゃあおまえはどうなんだよという感じである。
ぶっちゃけ、そんなたいした仕事してないじゃないか。
大きい企業に入って、やれと言われたから仕方なくウン十年も事務作業で滅私奉公して
疑問は多々感じつつももういい年だから諦めてしがみつくか、というのが君の
人生じゃないか。

20代なんてさらに年功序列のご利益なんて少ないだろうから、滅私奉公なんて
する必要はない。なにをするかは自分で決めればいい。
アウトサイダーになってレールの無い世界を行くか、それともワークライフバランス
に軸足を移すか…
あんたよりよっぽど健全で夢のある人生だと思うよ。

なんてことを感じることがよくある。角が立つので一々言わないけど(笑)

雑感@闘論

昨日のNNN24、闘論での雑感。
メンツが自民大村議員・勝間女史・城・樋口先生と連合事務局長。
樋口先生とは参議院の委員会で同席したこともあり、日本型雇用の問題点を
以前から指摘されていたので、基本は僕と同意見。
勝間さんは初対面だったが、
まあエコノミストで雇用流動化に反対な人なんてモリタク以外にいないから問題なし。
(なんとなく勝間さんて巨漢というイメージがあったが、小柄な方だった)
ということで日本型雇用維持派は連合一人で若干バランス悪いかなと思っていたが
意外にクールな議論でかみ合ったように思う。

話していて意外に共通していたのは、要するに非正規雇用の問題というのは
正規雇用と表裏一体であり、両者を同じまな板で議論しないことには問題解決に
ならないということ。連合側がこういう認識でいたのは、ちょっと驚いた。
(まあ行動が伴うかどうかは別問題であるが)

それにしても。
やはり連合というのは、非常に政治力の高い組織だ。
いろいろな論者が入れかわり立ちかわり出てくるが、みな隙が無い。
昨日も、問題が核心に触れようとすると、実に見事に話題を変えてみせる。
(当たり障りの無い話をするという意味では、自民も負けてはいないが)

やはり、何かを変えようとする人間よりも、守る側の人間はとても有利だ。
彼らの目的は問題の解決ではなく、あくまでも現状維持でしかないのだから。

SAPIO 3/11号


『労組の偽善』寄稿

2月19日 日テレNEWS24「闘論」 出演予定

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でもアレだな、たぶん誰もここ読んでないんだろうな(笑)
おのれDoblogめ。

ビデオニュース・ドットコム出演

現在放送中。詳細はコチラ


宮台氏、神保氏と対談。
両氏が自分とまったく同じ見方をしていることに少々驚く。
でも、合理的に考える人間なら、そうならない方がおかしい。
そうならないのは、妙なイデオロギーに染まっちゃってる人たちと、
既得権をもっている人たちくらいだ。

その他の注目点としては、途中で大手メディアの話題が出ること。
神保氏も言及していたが、このテーマに対する大手メディアのバイアスは確実に
存在すると思う。

たとえば大手製造業なんかだと、(雇用リスクは別として)正規と非正規の賃金格差は
せいぜい2~2.5倍程度だ。
ところがこれが大手メディアだと、5倍と言うのも珍しくない。
格差問題だとかなんだとか謳ってはいても、同一労働同一賃金が実施されて
一番困るのは誰か。

世論が動くには、メディアが一端流動化するのを待つしかないのかもしれない。
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城繁幸
コンサルタント及び執筆。 仕事紹介と日々の雑感。 個別の連絡は以下まで。
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