30歳未満なら、新卒既卒、職歴の有無などを問わないという採用活動を実施中の旺文社について紹介。
伝統ある同社だが、労組はなぜか若く、役職者は30歳前後の若手が中心となっている。
だからこそしがらみ抜きで合理的な判断が可能なのだろう。
ロングテールだのダイバーシティだの言われる時代には、多様性のある組織が強いのだ。

ところで、出版不況をさまざまなアングルから考察した『誰が「本」を殺すのか』の中で、
佐野眞一が編集者の劣化について面白い見解を述べている。

出版社が偏差値の高い学校秀才ばかりを集めた結果だと、私は考えている。
(中略) 彼らは偏差値が高いだけに、目的地にたどりつくための最短距離は
熟知している。しかし、編集者に必要なことは、A地点からB地点にいかに早く
到着できるかではない。それより、その道筋にどんな花が咲いているか、
人々はどんな身なりをしているかといった世情を観察できるかである。
学校秀才がダメなのは、優秀さだけを競い合っているからである。


昔から「東大卒が大勢入るようになると、その会社は廃れる」というジョークがあるが、
実は本質を突いている言葉だと思う。
「新卒至上主義で高学歴エリートしか採ってません」という企業は、組織が多様性を喪失していないかどうか
チェックすることをおススメしたい。

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